Policy of Truth

~ただしいことを信条にしたらあかん~

罪の声

グリコ森永事件をモチーフにした物語です。
父の遺品から自分が当時の脅迫テープの声の本人だったことを知る曽根と、
新聞記者として未解決事件を再び取材することになった阿久津が事件の真相を探るという内容です。

35年前の事件が軽快にポンポンと進展していき、様々な人の罪が解明していきます。
曽根が『声の罪』を背負うのと同じく、事件関係者の『罪の告白』があきらかになっていくんだけど…
肝心のマスコミである新聞記者が、当事者として何の罪も語らずに正義の様に振るまっているのは、
作者の裏返しの皮肉なのか、それすらもハッキリしない構図にモヤモヤします。

見終わった後に何を感じたら良いのか…。
謎解きサスペンスだというのなら分るけど、それでは過去の大事件を扱った意味がないんだよな。

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